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今日の大学ノートの前身
文房堂は明治23年(1890年)オリジナルでノートを製造・発売していました。意匠、綴じ方、品質のすべてにこだわった文房堂のノートは当時の学生間で大いに人気を博しました。
これが今日の大学ノートの前身とも云われています。
帳簿と名のつく通り、毎日閉じ開きして書き込むための丈夫さを兼ね備えています。
明治時代は、製本の機械がほとんどない時代で、手作業で道具を使って1冊ずつ職人が仕上げるというものでした。
今回は当時販売していた形態を忠実に再現するため、昔ながらの「帳簿かがり製本」を採用しました。
帳簿と名のつく通り、毎日閉じ開きして書き込むための丈夫さ・開きのよさ・耐久性にすぐれた製本方法です。
現在ではあまり使われない手法のため、装丁師 恩田保則氏により特別に復活していただきました。
恩田氏の製本に対する厳しさと丁寧さ、心遣いによりひとつひとつ手作業で作られています。
寸法、罫線などすべて当時のままに復刻
復刻版 文房堂 大學ノートは7寸5寸5分という大きさです。(明治28年発刊 文房堂発売品目録より)現代のノートにはない大きさは手に取ると新鮮に感じられます。
罫線も当時のまま復刻しました。書きこんだ文字を邪魔しない、淡い紫色の罫線です。
とてもめずらしい製本技術
ノート本文の前後に見返しを作り、前見返しと後ろ見返しをそれぞれ前後表紙の裏全面で糊付けするという、現代のノートでは見られない製本でさらに強度を増しています。
高級ステーショナリー用紙としてのシンボル
本文の用紙は、「書く」「触る」「見る」という“紙”の原点に回帰した、特別抄造紙です。良質なパルプを厳選使用することで紙層を緻密にし、自然な風合いの滑らかさを実現。 サラサラとした書き味、ペン先が吸い付くような滑らかさ、そして素材としての紙の質感も存分に楽しむことができる用紙です。 さらに、簀目レイド模様を“透かしの技法”で入れております。レイド模様は高級ステーショナリー用紙としてのシンボル的役割だけでなく、規則的な模様が光の反射を軽減するため、長時間お使いの方の目の負担を和らげる効果をもっております。
高級感のある波模様が美しい背表紙です。
現在ほとんどのノートは紙製クロスを使用しておりますが、 本製品は、現在は製造場所やその数量に限りがあり、手に入りにくい 丈夫な布製の本クロスを使用しております。紙クロスには無い独特の 光沢・立体感と肌触りが特徴です。永く使うほどに風合いも変化して行きます。
寸法 7寸5寸5分(210×165mm)【表紙:柄2種】
【用紙:7mm幅 23行 72ページ】